英語の母音と綴り字の対応について、今回は、/ eɪər / すなわち / eɪɚ|eɪə / と、/ ɔɪər / すなわち / ɔɪɚ|ɔɪə / と、/ oʊər / すなわち / oʊɚ|oʊə / について、WSDから調べたものです。
タイトルではイタリック体が使えないので、/ ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いたスタイルで表示しています。
これらは調べたところすべて複数音節であり、辞典類でも母音として独立に扱われている例はないようですが、参考までに、綴り字の例を示します。
バリエーションはさほど多くはありません。
(1) / eɪər / の綴り字
ayer : layer, player, prayer(「祈る人」)
ayor : mayor (/méɪər, meər|meə/)
eyor : purveyor, surveyor
(2) / ɔɪər / の綴り字
oyer : destroyer, employer
awyer : lawyer (/lɔ́ːjər, lɔ́ɪər, +米lάːjər/)
(3) / oʊər / の綴り字
ower : follower, lower, mower
ewer : sewer
なお、WSDでは、上記3パターンについて、後にさらに母音が続くものは、収録がありませんでした。
(注)綴り字・単語の列挙について、一般に
綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。
例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。
イタリック体の発音記号は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。
その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。
また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。