母音 / aʊɚ|aʊə / と / aʊr|aʊər / :母音と綴り字(24)

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、母音 / aʊər / すなわち / aʊɚ|aʊə / と、/ aʊər / すなわち / aʊr|aʊər / について、WSDから調べたものです(前の / aʊər / の r および後の / aʊər / の ə はイタリック体です)。

タイトルではイタリック体が使えないので、/ ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いたスタイルで表示しています。

 

以下、/ aʊər /(/ aʊɚ|aʊə /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

 

our : flour, hour, sour

以下は、二音節にまたがる形です。

ower : flower, power, shower

owar : coward

 


/ aʊər /(/ aʊɚ|aʊə /)の後にさらに母音が続く場合、/ aʊər /(/ aʊr|aʊər /)の形になります(ただし、米英での発音の区別は必ずしも厳格ではありません)。

以下、/ aʊər / の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

our : floury WSD収録外の単語です。

ower : flowery, towering 二音節にまたがります。

 


(注)綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。

イタリック体の発音記号(/ə/など)は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。

その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。

 

母音 / aɪɚ|aɪə / と / aɪr|aɪər / :母音と綴り字(23)

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、母音 / aɪər / すなわち / aɪɚ|aɪə / と、/ aɪər / すなわち / aɪr|aɪər / について、WSDから調べたものです(前の / aɪər / の r および後の / aɪər / の ə はイタリック体です)。

タイトルではイタリック体が使えないので、/ ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いたスタイルで表示しています。

 

/ aɪər / のように、母音記号が3個(r も含めれば4個)続くような形は、他にも / aʊər / , / eɪər / , / ɔɪər / , / oʊər / などがありますが、複数の音節にまたがるものが多く、単音節の語があるのは、/ aɪər / の系列と / aʊər / のみのようです。

本ブログは、厳密な扱いをするわけではありませんので、参考までに、これらの発音の綴り字との対応についても、とりあげていく予定です。

 


以下、/ aɪər /(/ aɪɚ|aɪə /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

 

ire : fire, tired, wire

oir : choir (/kwáɪər/)

yre : lyre, tyre(tire)

以下は、二音節にまたがる形です。

ier : flier(flyer), pliers, supplier

ior : prior

iar : liar, briar(brier)

iro : iron

yer : dryer(drier), flyer(flier)

uyer : buyer

 

 


/ aɪər /(/ aɪɚ|aɪə /)の後にさらに母音が続く場合、/ aɪər /(/ aɪr|aɪər /)の形になります(ただし、米英での発音の区別は必ずしも厳格ではありません)。

以下、/ aɪər / の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。
この形の単語は、上段に挙げた単語の派生語であることも多いです。

ir : desirable, tiring, wiring

air : Cairo

以下は /ə/ が入ると母音が二音節にまたがります。

ier : fiery, hierarchy

 


(注)綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。

イタリック体の発音記号(/ə/など)は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。

その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。

 

母音 / ʊɚ|ʊə / と / ʊr|ʊər / :母音と綴り字(22)

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、母音 / ʊər / すなわち / ʊɚ|ʊə / と、/ ʊər / すなわち / ʊr|ʊər / について、WSDから調べたものです(前の / ʊər / の r および後の / ʊər / の ə はイタリック体です)。

なお、WSDでは、発音記号に / ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いず、原則的に、米英まとめて / ʊər / / ʊər / の記法を用い、WSD中で米音英音を書き分ける場合は、
/ ʊɚ|ʊə / は、/ ʊər|ʊə / :米音の r はイタリック体
/ ʊr|ʊər / は、/ ʊər|ʊər / :米音の ə はイタリック体
という記法になります。

 


以下、/ ʊər /(/ ʊɚ|ʊə /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

 

oor : moor, poor(/pʊər|pɔː, pʊə/)

our : tour(tʊər|tʊə, tɔː), your(強音/jʊər, jɔːr/), gourmet

ure : cure, mature, sure(/ʃʊər, ʃəːr|ʃʊə, ʃɔː/)

英音の /ʊə/ は、しばしば /ɔː/ の発音が広がっているとされます*。

eur : amateur (/ǽmətʃər, -tʃʊ̀ər|ǽmətə/)

 

* CAMBRIDGE English Pronouncing Dictionary 17th edition (2006):Introduction ix

 


/ ʊər /(/ ʊɚ|ʊə /)の後にさらに母音が続く場合、/ʊər/(/ ʊr|ʊər /)の形になります。

以下、/ ʊər /(/ ʊr|ʊər /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。
この形の単語は、上段に挙げた単語の派生語であることも多いです。

ur : curious, jury, rural

eur : Europe, neuron, pleura

oor : mooring

our : Missouri, tourist(/tʊ́ərɪst|tʊ́ə-, tɔ́ː-/)

uor : fluorine (/flɔ́ːrìːn, flʊ́ər-/)

 


(注)綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。

イタリック体の発音記号(/ə/など)は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。

その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。

 

母音 / eɚ|eə / と / er|eər / :母音と綴り字(21)

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、母音 / eər / すなわち / eɚ|eə / と、/ eər / すなわち / er|eər / について、WSDから調べたものです(前の / eər / の r および後の / eər / の ə はイタリック体です)。

なお、WSDでは、発音記号に / ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いず、原則的に、米英まとめて / eər / / eər / の記法を用い、WSD中で米音英音を書き分ける場合は、
/ eɚ|eə / は、/ eər|eə / :米音の r はイタリック体
/ er|eər / は、/ eər|eər / :米音の ə はイタリック体
という記法になります。

 


以下、/ eər /(/ eɚ|eə /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

 

air : air, chair, fair

are : care, fare, share

ear : bear, swear, wear

以下は例が少なくなります。

eir : heir(/eər/), their(強音/ðeər/)

ere : there, where

ar : scarce

aire : legionnaire, millionaire, questionnaire

er : concerto

err : err(/eər, əːr|əː/)

また、やや特殊ですが、

ayer : prayer (祈り)

ayor : mayor(/méɪər, meər|meə/)

また、w音が入りますが、

uer : Puerto Rico (米音/pwèərə ríːkoʊ/ 他の発音もあり)

があります。

 


/ eər /(/ eɚ|eə /)の後にさらに母音が続く場合、/eər/(/ er|eər /)の形になります。

以下、/ eər /(/ er|eər /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。
この形の単語は、上段に挙げた単語の派生語であることも多いです。

ar : area, parent, various

air : airy, dairy, fairy

ear : bearing, forbearance

aer : aerial, aerospace

eir : heiress

ere : therein(/ðèərɪ́n/), whereabouts

er : wherever (/hweərévər/)

 


(注)綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。

イタリック体の発音記号(/ə/など)は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。

その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。

 

母音 / ɪɚ|ɪə / と / ɪr|ɪər / :母音と綴り字(20)

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、母音 / ɪər / すなわち / ɪɚ|ɪə / と、/ ɪər / すなわち / ɪr|ɪər / について、WSDから調べたものです(前の / ɪər / の r および後の / ɪər / の ə はイタリック体です)。

なお、WSDでは、発音記号に / ɚ /(かぎ付きシュワー)を用いず、原則的に、米英まとめて / ɪər / / ɪər / の記法を用い、WSD中で米音英音を書き分ける場合は、
/ ɪɚ|ɪə / は、/ ɪər|ɪə / :米音の r はイタリック体
/ ɪr|ɪər / は、/ ɪər|ɪər / :米音の ə はイタリック体
という記法になります。

 


以下、/ ɪər /(/ ɪɚ|ɪə /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

 

ear : appear, clear, ear

eer : beer, cheer, volunteer

ere : here, mere, severe

ier : cashier, fierce, tier

以下は例が少なくなります。

ir : souvenir

eir : weir, weird

また、米音のみの例となりますが、

iere : brassiere(brassière)(/brəzɪ́ər|brǽziə/), premiere(première)(/prɪmɪ́ər|prémièə/)

また、地名・人名ですが、

yr : Kyrgyzstan (/kɪ̀ərgɪstάːn, -stǽn|kə̀ːg-/)

eare : Shakespeare (/ʃéɪkspɪər/)

があります。

 


/ ɪər /(/ ɪɚ|ɪə /)の後にさらに母音が続く場合、/ ɪər /(/ ɪr|ɪər /)の形になります。

以下、/ ɪər /(/ ɪr|ɪər /)の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。
この形の単語は、上段に挙げた単語の派生語であることも多いです。

er : cereal, experience, material

ear : appearance, hearing, weary

eer : cheery, peerage, steering

ere : hereabouts

eo : theory (/θíːəri, θɪ́əri|θɪ́əri/)

やや特殊なものに、

ir : delirious (/dɪlɪ́riəs|-lɪ́ər-/)

があります。

 


(注)綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が1個あるいは2個しか挙がっていない場合でも、その1語あるいは2語のみ、という強い主張をするものではありません(悉皆調査ではありません)。

イタリック体の発音記号(/ə/など)は、環境によってはうまく表示されないかもしれませんが、よろしくご了承ください。

その他、詳しい注記については 短母音 / e / :母音と綴り字(1) の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字(27) 一覧表 で、記事にした母音全体について概観(一覧表)があります。