英語の母音と綴り字の対応について、今回は、長母音 / iː / について、WSDから調べたものです。

綴り字のバリエーションは、非常に多いという印象です。

以下、/ iː / の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

e ： equal, legal, media　など多数

ea ： beach, peace, read　など多数

ee ： beef, need, see　など多数

ei ： ceiling, receive, seize　など

i ： machine, ski, unique　など

ie ： believe, field, piece　など

ae ： aegis, Caesar, paean　また、英綴りの caesium(米綴りcesium), leukaemia(米綴りleukemia) のような形がかなりあります。

oe ： amoeba(米綴りamebaあり), coelacanth, subpoena

以下は、例が少なくなります。

eo ： people

ey ： key, keyboard

ay ： quay (/kiː, keɪ, kweɪ｜kiː/)

ui ： suite (/swiːt/：wの音が入ります)

ue ： Portuguese (/pɔ̀ːrtʃəgíːz/)

（注）綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が１個あるいは２個しか挙がっていない場合でも、その１語あるいは２語のみ、という強い主張をするものではありません（悉皆調査ではありません）。

その他、詳しい注記については　短母音 / e / ：母音と綴り字（１） の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字（27）　一覧表　で、記事にした母音全体について概観（一覧表）があります。

英語（英単語）における、母音と綴り字（スペリング）の対応について、今回は、長母音 / ɑː / について、WSDから調べたものです。
/ ɑːr / の形の母音については、別記事で扱う予定です。

なお、WSDおよび本ブログでは、/ɑ｜ɔ/ の形の米音は、/ɑː/ ではなく /ɑ/ で扱っています。

以下、/ ɑː / の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

a ： calm, father, spa　など

なお、a では、/æ｜ɑː/ の形も多くあります。after, class, fast　など

au ： aunt(/ænt, ɑːnt｜ɑːnt/), laugh(/læf｜lɑːf/), launch(/lɔːntʃ, lɑːntʃ｜lɔːntʃ/)　など

以下はやや特殊な例となります。

aw ： law (/lɔː, lɑː｜lɔː/)

er ： clerk (/kləːrk｜klɑːk/)

e ： agrément(/ὰːgreɪmάːŋ/), entrée(/άːntreɪ｜ɔ́n-/), genre(/ʒάːnrə｜ʒɔ́nrə/)

oi, eoi ： chamois(/ʃæmwάː/ 他の発音もあり), bourgeois(/bʊ́ərʒwɑː, bʊərʒwάː/)

i ： lingerie (米音/lὰːndʒəréɪ, -ríː/ 第二アクセントの例)

また、/w/の音が入りますが、

ua ： Guam, marijuana(marihuana), suave

があります。

なお、後述予定の 母音 / ɑːr / は、英音において / ɑː / になりますが、これもかなりのバリエーションがあります。詳細は別項に譲るとして、以下に簡単に列挙します。

ar ： art
er ： sergeant
ear ： heart
are ： are
r ： r
our ： our
uar： guard
oir ： memoir
oire ： repertoire
aar ： bazaar
arre ： bizarre

（注）綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が１個あるいは２個しか挙がっていない場合でも、その１語あるいは２語のみ、という強い主張をするものではありません（悉皆調査ではありません）。

その他、詳しい注記については　短母音 / e / ：母音と綴り字（１） の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字（27）　一覧表　で、記事にした母音全体について概観（一覧表）があります。

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、短母音 / ɑ / と / ɔ / について、WSDから調べたものです。

（米音の）短母音の / ɑ / は、一般に（イギリス系の）英英辞典類では / ɑː /（長母音）で表記されています。
日本の英和辞典類で表記のスタイル（流儀）は、辞典ごとにさまざまな印象です。ここでは、記述・標記の流儀については深入りはしませんが、WSDでは、 / ɑ / を採用しています。

（英音の）短母音の / ɔ / は、一般に英英辞典類では / ɒ / と表記されていますが、英和辞典では広く / ɔ / の表記が用いられているので、WSDでも / ɔ / を採用しています。

（１）/ ɑ｜ɔ / の発音となるもの

ほぼシステマティックに、米音が / ɑ /、英音が / ɔ / となる形です。

o ： box, copper, job　など多数

以下はやや特殊な例となります。

a ： wash(米音/wɔːʃ/もあり), quality, scallop(/skǽl-/もあり)

ow ： knowledge, acknowledge

以下は、さらに特殊な例です

au ： cauliflower (米音/kɔ́ːli-/もあり)

e ： encore

eau ： bureaucracy

（２）その他米音が / ɑ / のもの

o ： codify(kάdɪfàɪ｜kóʊd-), docile(/dάsəl｜dóʊsaɪl/), monger(/mάŋgər, mʌ́ŋ-｜mʌ́ŋ-/)

（３）その他英音が / ɔ / のもの

3-1　/ ɔː｜ɔ / の発音となるもの

o ： cost, off, long　など多数

a ： warrior, quarantine　（上述（１）と重複するものもあり）

au ： laurel, sausage, Austria

ou ： cough

3-2　/ ɑː｜ɔ / の発音となるもの

e ： entrée(/άːntreɪ｜ɔ́n-/), genre(/ʒάːnrə｜ʒɔ́nrə/)

3-3　その他の形

a ： quagmire (/kwǽgmàɪər｜kwɔ́g-, kwǽg-/)

e ： penchant (/péntʃənt｜pɔ́nʃɔn/)

（注）単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が１個あるいは２個しか挙がっていない場合でも、その１語あるいは２語のみ、という強い主張をするものではありません（悉皆調査ではありません）。

その他、詳しい注記については　短母音 / e / ：母音と綴り字（１） の注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字（27）　一覧表　で、記事にした母音全体について概観（一覧表）があります。

英語の母音と綴り字の対応について、今回は、短母音 / ʊ / について、WSDから調べたものです。

母音 / ʊ / は、短母音の中では、綴り字のバリエーションとしては少ないほうと思われます。

以下、/ ʊ / の音を作る綴り字と、その単語の例を示します。

u ： bush, full, put　など多数

oo ： book, good, wool　など

以下はやや特殊な例となります。

o ： woman, wolf, bosom(/bʊ́zəm, búːz-｜bʊ́z-/)

ou ： boulevard(/bʊ́ləvὰːrd｜búːlə-/), could(弱音は/kəd/), courier(/kʊ́riər, kə́ːriər｜kʊ́riə/)

or ： worsted

また、/ ʊ / については、/ʊər/ の形（/ʊər/ の /ə/ はイタリック体です。米音英音に書き分けると /ʊr-｜ʊər-/ の形：後述の予定）の米音 /ʊr-/ にも注意が必要です。

ur ： curious
eur ： neuron
oor ： mooring
our ： Missouri
uor ： fluorine

などがあります。

（注）綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が１個あるいは２個しか挙がっていない場合でも、その１語あるいは２語のみ、という強い主張をするものではありません（悉皆調査ではありません）。

/ʊ́/ /ʊ̀/ については、表示環境により、レイアウトが崩れて表示される可能性がありますが、よろしくご了承ください（フォントをデフォルトの Open Sans から Helvetica に替えています）。

その他、詳しい注記については　短母音 / e / ：母音と綴り字（１） の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字（27）　一覧表　で、記事にした母音全体について概観（一覧表）があります。

英単語の弱音節において、母音 / ɪ / が現れる場合の綴り字について、WSDから調べたものです。

弱母音の / ɪ / は、単語の発音において、/ ə /との区別があいまいになっているものもあり、また、辞書類によって、記述の方針（流儀）もひと通りではありません。ここでは、あくまで WSD から採取した例として、参考としてご覧ください。

以下、弱母音 / ɪ / の綴り字と、その単語の例を示します。

e ： begin, predict, united　など多数

i ： arctic, exclusive, merit　など多数

y ： analyst, physician, symbolic　など

そのほか、以下のような例があります。

a ： image, surface

ai ： bargain

ee ： speedometer (/spɪdάmət̬ər, spiːd-｜-ɔ́mɪ-/)

ei ： forfeit, surfeit

ie ： mischief　（悉皆調査：２で既述）

u ： minute (同綴り異音の別語あり)

ui ： circuit

ae ： Aegean (/ɪdʒíːən/)

（注）綴り字・単語の列挙について、一般に

綴りと発音については、WSD書籍版のデータに依拠しています。

例が１個あるいは２個しか挙がっていない場合でも、その１語あるいは２語のみ、という強い主張をするものではありません（悉皆調査ではありません）。

その他、詳しい注記については　短母音 / e / ：母音と綴り字（１） の記事と注をご参照ください。

また、英語の母音と綴り字（27）　一覧表　で、記事にした母音全体について概観（一覧表）があります。